671321 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

イタリアいなかまち暮らし

イタリアいなかまち暮らし

一日の食事

一日の食事
朝食
イタリアの朝食は、コーヒー又はカプチーノ、又はラッテマキアート(コーヒー牛乳)だけや、それに加えビスケットやコルネット1つが定番、伝統の朝食である。起きがけはコーヒーのみで、11時ごろバールに入ってコルネットを食べる人も多い。

ちなみにビスケットはコーヒー牛乳に浸しながら食べる。最初は抵抗があったけどおいしい。また、試したことはないが牛乳にパンを浸して砂糖をかけて食べる朝食もあるそうだ。
イタリアのテレビも健康な食生活という話題を毎日のように取り上げるが、このコーヒーだけのイタリア式朝食はよくないと盛んに言われている。健康に気を使う人はコーンフレークやトースト、パンにオリーブオイルと砂糖をかけたもの、ヨーグルト、果物などを食べる。

昼食(習慣的に1時~1時半に始める)
一日のうちでもっとも主な食事は昼食であり、紹介したようなコースや簡略コースを家に帰って食べる。しかしこの昼食は古い習慣であり、実際これを守っているのは年金生活者か農家など自営業が主である。でなければ職場が近く、昼休みに家に帰れること、料理を作る人が専業主婦であることなど、勤め人も条件がそろえば実現できる。この条件は地方に行くほどそろいやすい。

実現できない人はどうするか、レストラン、セルフサービスレストラン、バール、サンドイッチ屋、切り売りピザ屋で食べる。昼休みが1時間から2時間と長いので、忙しい人(イタリアには少ない)以外職場で食べる人はあまりいないようだ。
弁当に関して言えば、相方によると20年ほど前、日雇い大工や農場の日雇い労働者は1段目にパスタ、2段目に肉が入った2重の弁当を持参していたそうだ。日用雑貨屋にそういう構造のピクニック用保温弁当容器が売られているのは私も目撃したことがある。
しかし現在日雇いの職業の減少、また、切り売りピザやセルフサービスなど安い外食産業の発達で、その習慣は消え、家から何かを持ってくるとすればサンドイッチだ。

夕食(習慣的に8時~8時半に始める)
古い習慣では夕食は「軽く」済ます。生ハム・サラミ類やチーズ、オリーブの実、昼の副菜に食べられるような茹で野菜、ナスやピーマンのオイル漬け、酢漬けのような保存野菜だ。(軽くというのは手間と量が少ないことで、食品自体のカロリーはわりと高い。)これらはコースでなく同時に食卓に並び、パンとともに食す。夕食は、食事を少なく、果物を多く食べる人も多い(果物の繊維質が胃腸に負担をかけるので、寝る前はホントはよくないのだが)。

さて正式な昼食が取れなくてサンドイッチやパスタ一皿で済ます人は、日本と同じく夜が主要な食事である。家庭でパスタとメインを食べたり、家族で出かけてレストランで軽く食べたり、たまに友人グループででかけてフルコースを食べる。しかし夜の外食といえばピザ屋が一番代表的と思われる。

次へ


© Rakuten Group, Inc.